多くの人がショッピングモールの入り口で並んでいる。
なんでだろうと思ったら、理由が知りたくなる。
でも、誰か有名なアーティストが来るのかもしれない。
セールで並んでいるのかな?
など容易に想像がつく。
自分に時間がある状態と仮定して、好きなアーティストがいて、もしかしたらその人かもしれない!
もしくは何か買い物をしたいと思っているならば、自分の買いたいものが安く買えるかもしれない!
すると、何か知りたいなという欲求が湧く。
幸い、私には一目見たいと思うような有名人もいなければ、参考書以外の買いたいものはオンラインで済ませるため、その状況であっても興味を示すことはない。
私は外出先でどれだけの人だかりができていようが、興味を示さないと決めているのだ。
元々、気になることは多く、自信の学習に少しでも関係がありそうなことであれば、調べたり学習したりする。
そのためあらゆることに関心を寄せていれば時間がどれだけあっても足りなくなる。
そんな時に有効なことは、自分がやらないことを決めておくことだ。
ドラマは1話目を見ない。完全に時間を消耗するからだ。
本もつまらなくなったら読むのを止める。本の金額より、つまらないまま読み続ける時間のほうがもったいない。
先日、生徒を見ていて感じたことがあった。
塾には小学生から高校生まで幅広い年代の子が来ている。その中で、高校生は一番年齢も近く、理解しやすいと思い込んでいたのだが、今まで授業ギリギリに来る子たちが急に早く塾に来るようになった。
初めは部活が早く終わっているのかなくらいにしか思っていなかったのだが、3週間続いたので不思議に思っていた。
早くなったきっかけはコロナ対策の一環として席を離したので前の席を使うようになった頃からだった。
その時漸く自分の中で納得のいく答えが出た。
前に座るのが嫌だから早くきて後ろの席をとるのかと。
1:3の授業のため、前の席に座るのは一人だけ。
別に後ろに座って横の子と喋るようなそんな環境でもないのだけれども、なんとなく後ろに座りたい気持ちがよくわかる。
学生の頃なら当たり前のように気付くだろうし、自分自身がその感覚だったかもしれない。
しかし今は自分が大人になって、何かのカンファレンスの時も席の空いているところに座るし、別に座るところなんて気にならない。
自分がかつて感じた、大人は子どものことをわかっていないということが、実際自分が大人側になって起こってしまっているということだ。
学生の感覚を失うことに対して、学生を対象にした仕事をしている上では致命的な感じがしたが、悪いことではないと思っている、
もし私が学生と同じ感性を持っていたとすれば、私と話をしたところで友達と話しているのと同じ感覚になってしまうからだ。
いつも意識していることはこれからを担う学生の子たちが出会う、数少ない社会人の一人であるということだ。
親や学校の先生・そして塾の先生だろうか。
仕事をすることの楽しさ、学ぶことの喜び、それは私が自分の人生を見せながら伝えるべきものであると考える。
大人になっても勉強している。すごく楽しそうだな。そう思ってもらうことが私の目標である。社会に出ること、大人になることにワクワクしてもらいたのだ。
過去を語るだけではなく、今の努力を続ける自分を彼らに示すこと。それが我々の役割であると信じている。
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